世界全体について

解説

世界全体について

この世界は大きく三つに分かれる。まず、地球こと西享。セレナリア別名をカダスとも呼ばれる、二つに分かれたセレナリアの既知世界とセレナリアの未知世界。

地球とセレナリアは別々の惑星であり、地球の北極付近に門がセレナリアの北西ロマール海と通じている。

セレナリアは世界の水殻と呼ばれる真っ黒な低気圧の雷雲の壁により、既知世界と未知世界に分かたれた。球の惑星だが、球の地図は製作不可能な状態に。

《世界の水殻》とは、世界の空が灰色になった時、ふるきものは消える定めとなった。火の玉が蜃気楼と解析されるようにふるきものやお伽話は消えていった。碩学の解析はシュレディンガーの箱のように可能性を一つにしてしまった。その結果が世界の水殻であり、元は黒きドラゴンの群れである。膨大なエネルギーを持ったまま灰色の空を留めるためにあの場所で雲になる盟約を背負った。誰もドラゴンのエネルギーに叶うはずもなく、世界の水殻は誰にも通り抜けられない壁となった。

そして両者ともセレナリアだが、青色の空の未知世界と灰色の空の既知世界に分かたれた。

技術

1800〜1900年代ごろの我々の歴史がモデル。石炭を燃やし、蒸気を持って歯車や車輪を回転させる事で生物以上の力を出力する時代である。

西享はほぼ全て空が蒸気による排煙で空が灰色となっており、既知世界も同様である。未知世界は灰色になっておらず、技術革命以前の農作物や狩りが未だ生きている。

既知世界の王侯連合所属、異形都市インガノックでは先んじて機関を身体に埋め込むサイバネティクスまで登場。技術は急速な進歩を遂げている。

天体

西享とセレナリアたる未知世界、既知世界は別の惑星である。ここに二つの惑星がまずある。

そして両者の惑星には月がある。西享の月は特にお伽話ぐらいしか語られないが、ほとんど観ることが出来ない。

セレナリアの月はもっと巨大であり、アザトースと呼ばれる。カダスに浮かぶ月にはセレナリアの前時代の超技術の文明があり、それらの人々が月に移住したという話がある。そしてその人々をウルタールと言う。

太陽は両方に存在する。ただし見ることは例によって灰色ではない空ぐらいである。西享では空の隙間と呼ばれる、薄い光の日差しが当たる程度である。

《大司書》たるランドルフ・カーターは土星なる惑星の存在を示した。天文学は一部では発展しているらしい。

歴史

暦の数え方が二つの世界では違う。西享では史実に則った1900年代が、北央帝国では2203年と表記される。103年ほどのずれがある。

セレナリアの歴史はほとんど残っておらず、お伽話レベルとなっている。盟約とも呼ばれる。

西享の歴史は細かく残っているが、お伽話レベルのものも多い。キリスト教なる神の概念が持ち出されて語られることが多い。

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