既知世界

解説

カダス/既知世界
蒸気機関のもたらす繁栄に満ちながらも、暗い空と海に覆われた世界。
太陽も星々も、時折、排煙と雲とが混ざり合った灰色の空の片隅に姿を見せるだけであり、この世界での“晴天”とは排煙が“薄まって”明るくなった状態を指す。
世界地図には3つの大陸(北央大陸、東大陸、東南大陸)が記載されているが、未だに北極圏の詳細地図は完成しておらず、北西部は《ロマール海》に、南方は《世界の水殻》によって行く手を遮られているため“世界地図の完成”には至っていない。
世界が惑星という巨大な楕円球体であることは実証されているものの、3つの大陸を有する暗い世界以外、そこに住む人々は世界を知らない。超大国である北央帝国及び王侯連合では、惑星としての世界地図を完成させることを禁忌としており、世界地図には3つの大陸と《ロマール海》の表記、北極圏の想像図のみ記載が許されている。
惑星のほんの一部ではあるが、その面積は西享(地球)とほぼ同一か、それ以上。
赤道の存在は確認されていない。
西享(地球)においては、西暦1822年、北海の果てで発見された異境とされる。
別名は「既知世界」だが、ヴァルーシアでは用いられない。

スチームパンクシリーズ設定集 第1集

北央帝国と王侯連合をはじめ、空が灰色に覆われた蒸気機関が発達する世界。特に北央帝国の機関発展は凄まじい。

大陸が三つ。北央帝国たる北央大陸、王侯連合たる東大陸、第三の小国群からなる東南大陸。

恐らく世界の形は「へ」の字に似ている。

他世界へ至る道

西享へ至る道

北央帝国の北西にロマール海があり、その向こう側は西享と繋がっている。これ以外の道は現在確認されていない。

未知世界へ至る道

南方に世界の水殻があり、未知世界との壁になっている。ゆえにその先にいく事は出来ない。

超高高度のごく一部に壁を通り抜けるための門があり、未知世界へ通じている。知るものはごく一部である。

大陸

北央大陸

北央帝国の支配圏であり、北極圏に近い。北央辺境は元、アステア家所有の地である。中央は帝都、南部は帝都が支配した土地となっている。

ハセグ=クラ王国群と言うのがあり、未だ帝国の支配にはない。盟主の立場にあるのはブリート国家で、白光のヴァルーシアの機関姫、クセルクセス・セルラ・ブリートの故郷である。

東大陸

王侯連合の支配圏であり、貴族たちの支配する国々である。

異形都市インガノックはこの大陸に存在する。

東南大陸

侵略の危機にさらされる10の少国群である。

カダスに通じる南の世界の水殻に近く、ロマール海から遠いため孤立しがちである。

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